1.焼酎をオンザロックで楽しむ
私の焼酎スタイルはロックです。 お気に入りのグラスはHOYAクリスタル製のタンブラー。
ロックグラスではないのかと言われそうですが、このタンブラーは氷との相性が良く、現在のところ焼酎ロックにはベストかなという気がしています。
冷凍庫の四角の氷は、溶けるのが早く、すぐに水っぽくなってしまう弱点があります。
ロック用の氷を買いに行くのも良いでしょうが、コストに問題があります。
私は市販のプラスチックの使い捨てコップを利用して氷を作っています。
このコップで作った氷はこのタンブラーにジャストフィット。
まず氷をすぽりと入れてから、適度に焼酎を注ぎ込みます。
氷は通常のブロックアイスより長持ちするので、氷交換をすることなく、無くなればまた焼酎を注ぎ込むのです。
焼酎が水でしゃびしゃびになることなく、バランスよく飲むことが出来ます。
私のクリスタルグラスのこだわりは口当たりがシャープなこと。
これも大事です。
今までのお気に入りはバカラとHOYAクリスタル。
この両者の良さは、美しく完成度の高いグラスです。
美しいということは、高い透明度と、光の輝き(屈折率)具合。
完成度とは、例えば、ガラス内に気泡があったり、ボトムが完全にフラットではなく若干がたついたりすることがないものということ。
また、バカラの場合は手取りの軽さを喜ぶのではなく、「手取りの重さ」が 魅力。
通常のクリスタルに比べ酸化鉛の含有比率が高く、比重が高いのです。
そのため手に取ると、ずっしりと重さを感じます。
それが故、屈折率も高く、またグラス内で触れる氷との「カランカラン」という音が高く済んだ金属音を奏でます。
ロックを飲みながら、グラスを回し、「カランカラン」の音を聞くのもささやかな楽しみなんです。
ソーダガラスのグラスではこのような美しい音色を聞くことは出来ませんから。
バカラとHOYAを同列に並べることに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はHOYAクリスタルは世界でもトップクラスの完成度だと思っています。
ただ、バカラのようにオールハンドメイドではありませんので、一般的にポピュラーなグラスのようにとらえている方が多いのかもしれませんが、実際に使ってみればきっと良さが解るでしょう。
暑いシーズンは涼をもとめて、ガラスのうつわを使うことが増えてきます。
写真のガラス小鉢は、HOYAの冷茶グラスなのですが、私はよく向付けとして使用します。
ほうれん草のおひたしや、茗荷の酢漬けなんかがたまりません。
以前、私は焼酎はあの匂いが嫌いで、 焼酎ブームが到来しても、かたくなに避け続けていました。
あるとき、なぜ買ったのか良く解らないのですが、なにげに黒糖焼酎を購入。 呑んでみると、ぴたりと嵌ったのです。 このころ、日本酒からウイスキーやブランデーなどの蒸留酒に嗜好が変わりつつあった頃で、
そんななか口当たりもよく、まろやかで、ほのかにスイートな黒糖焼酎が、私の舌は気に入ってしまったようです。
以来、夏はまずビール、そして焼酎へ移る、というのが私の定番となっています。
(記 07/10/3)
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