4.錫の酒器で日本酒を楽しむ
錫半の酒器です。錫は不純物を吸い取り、水を綺麗にする効果があるといわれ、お酒もまろやかな味になるそうです。
酒器としての歴史は長いのですが、最近はめっきり使われなくなりました。たまに、こじんまりとした飲み屋で、錫のちろりでお酒を出されると、妙に嬉しくなったりします。
「おっ、この店あなどれないぞ・・・」などと、意味も無く思ったりもします。こういう店では、たいてい肴にもこだわりがあったりして、旨いものを食べさせてくれることが多いのです。
向付けには、どっしりとした有田焼の手付小鉢がおもしろい。 和え物やあんかけなど、ゆったりサイズでたっぷり盛り付けが出来ます。
「今時、 錫の酒器を使う人ってほとんどいないだろうな。これで一杯やっている自分って、結構イカシテいるよなぁ。なんだか、こだわりの男って感じで・・・」そんな妄想に更ける夜も、また楽し。
(記 '07/10/11 )
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